三菱スタリオン
 
エクリプスを説明する為には、まずスタリオンの説明が必要である。その当時の多気筒化、マルチバルブ化、DOHC化の流れと一線を引いた開発を、三菱自動車は継続(当然、新しいトレンドの開発もしていた)していて、その新しい流れに逆らうかのような、スタリオンの存在は際立っていた。

北米市場が望むトルクフルな走りと、カタログスペックに拘り最高出力に着目される日本市場は、別種のものであり、北米市場で評価される自動車は、日本国内では良好な結果とならない。スタリオンもその例となる。直列4気筒2,000ccエンジンにこだわり、途中で2,600ccまで排気量の拡大は図られたが、直列4気筒エンジンは最後まで維持された。この基本の形をターボチャージャーで過給し、トルクフルに走らせる、これこそがスタリオンである。

三菱GTOがスタリオンの後継車種と言われるが、三菱GTOのエンジンはV型6気筒3,000ccエンジンで、自動車の型式としては、実はかけ離れている。そのため本稿は、スタリオンの系統をインディビジュアルギャランの系統に求め、また北米市場に特化されたものとしての血統を、エクリプスに求めるのである。

エクリプスを説明するのに、スタリオンの説明が必要だとの意味は、この現実の継続性を重視しての内容で、日本市場を捨てているつもりでは無いだろうが結果としてそうなっていたスタリオンと、北米市場向けの存在であって日本市場は諦めていたエクリプスに、スタリオンの事実上の後継車種と、本稿では結論するのである。
 
三菱 スタリオン (20180915公開動画)
 

 
北米向けにもスタリオンは存在 (20180207に公開された動画)
動画中には「昭和51年式」との表記が出ているがこれは誤りで、音声で「1986年製」と述べているとおり、「昭和61年式」が正しい表記となる。
 

 
キャノンボール2 三菱・スタリオン 【ジャッキー・チェン】 (20131026に公開された動画)
 

 
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